風俗おしごとコラム

誰にも聞けない障害者の性事情

障害者とは?障害者の性・性行為の悩み

性介護の現状と問題点とは

障害者に対し、見て見ぬふり、関わりたくないと、無関心な方が多いのは事実です。なぜ無関心なのでしょうか?それは、関わるとめんどうくさい、自分は健康体だから興味がないのが理由に上げられます。
しかし、先天性の障害者の方は自分が不自由だと思っていません。なぜなら、生まれつきそうだから、何の不自由とも思わないからです。偏見を持っているのは私達健常者が「障害者の人は不自由そうで可哀想」と思う心ではないのでしょうか

では、さらに障害のある方の性について疑問を持たれたことはありますでしょうか?たぶん、聞くに聞けないのが本音だと思います。もちろん同じ人間ですから、性の欲求もあれば、悩み、不満もあります。体に障害がある人も内臓などに問題がなければ、健常者と同じように性欲はあります。
セックスは挿入だけが全てではありません。愛し合う2人が仲良くできる方法であれば、障害者も性行為を楽しむことは可能です。しかし、健常者のように体が思うように動かなかったり、満足に性欲を発散させることができないという点において、ストレスが溜まりやすいのも現状です。
聞くに聞けない本来タブー視されがちな障害者の性・性行為の悩み、そして性介護の現状についてご紹介していきますが、まず最初に間違った認識をしない為にも各定義から詳しく見ていきましょう。

障害者の定義

障害者とは、何らかの原因によって日常生活または社会生活に影響が出るような制限を受けている人物のことを指します。何らかの原因とは、先天的なものだったり病気や怪我などのことを意味します。
それによって日常生活、社会生活に相当な制限を受ける方を障害者と定義されています。身体障害者福祉法第15条の指定を受けている医者のみが身体障害者診断書、意見書を作成することが許されています。

法律上の定義

・身体障害者

身体障害者については、身体障害者福祉法第4条において次のように定義されています。

身体障害者福祉法第4条:この法律において、「身体障害者」とは、身体上の障害を抱える18歳以上の者であって、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたものをいう。先天的あるいは後天的な理由で、身体機能の一部に障害を生じている状態、あるいはそのような障害自体のこと。

・知的障害者

知的障害者は知的障害者福祉法に定義は無いとされていますが、障害児は児童福祉法によってこのように定義されています。

児童福祉法:この法律で、障害児とは、身体に障害のある児童又は知的障害のある児童をいう。※この法律で児童とは、満18歳に満たない者

・精神障害者

精神障害者は、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第五条においてこのように定義されています。

精神障害者福祉に関する法律第5条:この法律で「精神障害者」とは、精神分裂病、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいいます。

発達障害者
発達障害者は発達障害者支援法においてこのように定義されています。

発達障害者支援:この法律において「発達障害者」とは、発達障害を有するために日常生活又は社会生活に制限を受ける者をいいます。

障害の種類からみる性・性行為の問題点

人間の生理的な三大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲です。性欲には男女(同性の間に生じる性交への欲求も含まれます)の心や体の状態もさまざまなので、性行為の方法にも多様性が求められます。
障害には身体障害、精神障害、知的障害の3つがありますので、それぞれどのような問題があるのかを、 以下の法律上の各分類を踏まえ問題点をみていきましょう。

身体障害者の場合

先天的な場合も後天的な場合も、 身体の不自由さから考えて、セックスも自慰行為も自力で性欲を満たすことはほぼ不可能です。なかでも脊髄損傷(せきずいそんしょう)は女性にも男性にも性機能障害を引き起こし、 性行為を困難にすることがあります。
女性においては性機能障害だけでなく、妊娠・分娩にも悪影響を与えることがあるため、治療も難しいといわれています。また、妊娠時の加重による問題や出産のリスクもあるため、脊髄損傷による性機能障害を思い悩む女性が多いことも分かってきました。

知的障害者の場合

男性の場合、むげに性に興味を向けすぎると看護師への性的行動に発展するなど、大変なことになりかねません。障害施設の看護師、医師に相談するのが良いでしょう。
自慰行為を覚えさせるとともに、自慰行為用のグッズを与える場合もあります。特に知的障害を持つ人は物事に固執する事例が多々あるため、十分な配慮が必要です。

精神障害者の場合

精神障害のなかでも強迫性障害(自分の意思に反して不安・不快な考えが浮かび、抑えようとしても抑えられない、もしくはそのような考えをなくそうと無意味な行為を何度も繰り返すことで日常生活に支障が出てしまう心の病気)の人は、不潔を恐れています。
恋人との性行為はおろか、キスさえもできません。抱き合うことも、お風呂に入っていないという理由で嫌がります。これは強迫性障害の症状のためであって、相手を嫌っているわけではないので、理解してあげることが大切です。

具体的な障害者の性・性行為の悩みとは?

悩み1、体位に限界がある

障害者にとってセックスは、体位によって苦痛なこともあります。脚の障害の場合、脚を開くと痛みが出るなど、行える体位が限られます。そのため、「相手に我慢させているのでは?」と悩んでしまうこともあるようです。

悩み2、相手が満足しているか不安

健常者に比べて、受け身も攻めにも限界があるので、やりたい気持ちはあっても体がついていかない場合があります。そのため、相手がこのセックスに満足しているのかと不安になります。
しかし、大好きな相手とは、抱き合っているだけで気持ちがいいものです。「相手を気持ちよくさせたい」という気持ちは健常者と一緒で、相手にも伝わるでしょう。

悩み3、ストレスが多い

性欲が高まった場合、母親らに性器を刺激してもらい射精させてもらう場合があります。自分の息子の射精を手伝うことは、一般的な母親では絶対あり得ないことですが、母親は息子を思うゆえ、そういった行動をとるのでしょう。
性欲というのは誰もが持っているものの、母親という立場で息子の性処理はしたくないのが本音です。倫理的に人権もあるので、男性なら妻以外の家族には本当は触れられたくないでしょう。それを母親に任せるということは、大きなストレスや屈辱を伴います。
健康な性の在り方を考えると、射精しても、そこには純粋な快感などなく、溜まったものを排出する掃除のような感覚なのかもしれません。

悩み4、性・性行為は離れ小島

性行為は食事や排泄のように、しなければ死んでしまうという訳ではありませんが、多くの人は必要とします。法的な支援がなくとも、車いすバスケなど、娯楽といわれるものに対しての支援をする人はいますが、性行為に関して法的な支援がなく、離れ小島になっている状態です。

性介護の現状

このように、性・性行為に対するさまざまな悩み・問題があるのですが、それらを解消するための「性介護(セックスボランティア)」が普及し始めました。とはいうものの、まだまだ認知が高くなく誤解もされがちです。そんな性介護の現状についてご紹介します。

現状1、一般的に性の介護は不必要?

・性の問題は自分自身で解決することであり、性的介助は職員がすることではない、という考えの人も多い
・現状は介護者個々の考えに委ねられており、一方で、介護者の中には障害者とお付き合いする人もいる
・自分のパートナーの性とは向き合えるが、他の障害者の性と向き合うのは難しい

現状2、介護学校で性のカリキュラムがない

・そもそも介護者を育てる介護学校には、性の問題についてのカリキュラムがない
・障害者が性のことで悩んでいるということに考えが結びつかない
・職員が介護の現場に入って、実際に性の問題と向き合ったときに、嫌悪感を持ってしまう
・障害者の性の問題について学んでこなかったので戸惑いがある

現状3、女性に対してのケアがわからない

・女性障害者にどのような人がいて、どのようなニーズや悩みを抱えているか、まったく分からない
・男性のケアをしているのだから、女性にもケアをすべきという発想にとどまっているに過ぎない
・女性の場合、射精という分かりやすい基準のある男性と違い、いったい何をどこまで、どのようにしたらいいのかが曖昧
・デリケートな問題だけに女性障害者へのニーズに答えるのはむずかしい

現状4、世間体

・自分で稼いでもいないのに、国の税金をそんなことに使うなんてと思う人もいる
・衣食住の援助ですら理解されないこともあり、性的介助までしてもらっていいのかという世間の目を気にする
・介護者も、後ろ指を指されたくないという思いもあり、自分の行動をさらに秘密する
・ニーズや実例が表に出てこない現状を作り、障害者の性の介護は社会的に認知されにくい

障害者の性サービス。一般的な風俗のサービスもニーズがあるのでは?

セックスボランティアは介護に必要ですが、障害者へのさらに踏み込んだ性サービスの配慮も必要で、まだまだ障害者の性について誤解が多いのが現状です。実際に家族や恋人が障害者であるという経験がなければ、考える機会がないのかもしれません。
しかし、「自分には関係ない」と無関心になるのではなく、誰もが障害者の性に対する知識をもって、誤解を解いていくことが必要でしょう。
健常者であれば、当たり前に恋人や自分の子供と抱き合ったり、人と触れ合う環境がありますが、障害者は比較的そういった機会が少ないのは事実なのです。
健常者が受ける性サービスでは考えられないほどの安価でセックスボランティアを受けられることは、良いことではないでしょうか。
現にホワイトハンズ(射精介護)と称する営利団体も存在します。
障害者の性に関して誤解のない環境づくりは、健常者も関心を持ち考えるべき事柄なのです。

一番大切なことは性処理じゃない。しかし…

性とは、人間が人間らしく、人生の質を上げるために、とても大切な文化の一つであります。性産業が世の中になかったり、性行為が自由にできる環境がなければ、性犯罪は今よりもっと増えるでしょう。だからこそ、性生活が自由に営めるのは大切なことなのです。
障害者の方も健常者と平等に性生活を送る権利がありますが、性欲の処理をするだけが健康的な性の在り方とは限りません。例えば「イチャイチャする」行為も立派な性行為であり、ただ単に性欲を満たす性行為よりも、人とのつながりを感じるニーズが満たされた健康的な性の在り方だと思います。
子供の時に両親にしてもらったような「手をつなぐ」「抱きしめる」「軽くおでこにキスをする」・・そんな当たり前のボディタッチ、スキンシップで、すごく満たされたこはないでしょうか?
成長と共にそういったニーズは恋人へシフトしていきますが、障害者の方はなかなか恋愛をする機会すら持てないのが悲しい現状です。だからこそ、そういった肌の触れ合いのニーズを満たすサービスを障害者がもっと受け入れやすい環境を作ってあげられないものでしょうか?
今の社会でいえばそれが風俗産業です。成人男性は、大半が風俗を経験しにいきます。男性にとって需要があり必要性があるから、風俗産業が続いているのでしょう。
日本は他の先進国に比べ、
障害者への配慮や環境整備が40年くらい遅れています。この先、健常者である男性が当たり前に自分で満たせるニーズ、例えば「今日、風俗に行きたい!よし、行こう!」と、障害者の方も同様にできる未来が来てもいいのではないでしょうか。

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