風俗おしごとコラム
フォトハラとは?流行しているSNSに潜むトラブルの実態を徹底解説
皆さんは「フォトハラ」という言葉を聞いたことはありますか?最近はSNSが急速に普及し、利用している方もたくさんいらっしゃいますよね。今回は、そういった日常に潜むトラブルの原因である「フォトハラ」についてご紹介していきます。
フォトハラって何?
フォトハラとは、フォトハラスメントの略で、写真を使って行われる迷惑行為のことです。具体的には、「許可を得ずに他人をカメラで撮影したり、撮影した写真などを相手の許可を得ずSNS上などに投稿・公開し、相手に精神的な苦痛を与えること」をいいます。リアルタイムで気軽に写真を公開できるSNSが急速に普及したことにより、新たに誕生したハラスメントとして、社会問題に発展しつつあります。
2017年の調査では、「フォトハラ」という言葉の認知度は4割程度でした。しかし、「自分が写っている写真を無許可でSNS上に公開される行為」に関しては76%が「不快に感じる」と回答しています。つまりは、知らないうちに7割以上の人がフォトハラについて不快だと認識しているのです。経済産業省の外郭団体「情報処理推進機構」(IPA)が男女5千人に行った意識調査によると、インターネット上で最も「問題がある」と認識されていた行為は「友人と一緒に写った写真を勝手にブログに貼り付けて公開する」ことであり、問題視されていることは間違いないですね。
これだけ社会問題として問題視されているフォトハラですが、実際にはどういった問題点があるのでしょうか?
1.個人情報の流出
最近は技術が進化していますから、写真から個人情報を特定することは決して難しくはありません。リアルタイムで投稿された写真の背景といったわずかな情報からでも人物の名前や住所、職業、仕事先、交友関係に至るまで、1枚の写真から辿り着くことが可能です。ネットには様々な人間がいます。その中の悪意のある人物にその情報がわたってしまうと、何に悪用されるか分かりません。ある日突然、犯罪の被害に遭うという可能性も低くはありません。
2.ストーカー被害
不特定多数の人物が見ることのできるSNSに他人の写真を公開すると、その他人を気に入った人物からストーカー被害を受けることもあります。実際に、「○○さんですよね??△△さんのSNSの投稿に載ってた…」と、街で全然知らない人物に声を掛けられたという人もいます。最近のSNSではタグ付け機能もあり、そのタグから、タグ付けされている人物のページに飛ぶことができます。そこから、その人物の名前やプロフィールといった情報が漏れてしまいます。SNSに鍵をつけていない人だったら、過去の投稿履歴からさまざまな情報が筒抜けとなってしまい、そこからストーカー行為に発展し、被害を受けることもあります。
3.写真の悪用・転載
女性の場合、夏には水着や露出度の高いファッションに身を包むこともあるでしょう。悪意のある人物は、そういった写真をアダルトサイトに掲載したり、リベンジポルノ(恋人や配偶者との関係が破たんした際、交際中に撮影したわいせつな写真・動画などをインターネット上に流出させる、嫌がらせ行為のこと)として使用している可能性もあります。また、露出していなくても、リアルタイムで情報を発信できるSNSで「この人は万引きの常習犯」などの文言と写真を載せられてしまえば、何もしていないのに犯罪者扱いされ晒されることも大いに考えられます。また、写真やプロフィール情報を勝手に使われて、出会い系アプリに登録されたり、あなたになりすまし、SNS上で悪口を書き込むといった被害も出ています。
4.人間関係の悪化
例えば、何気ない日常の風景や旅行先での1枚をSNSに公開する方も多いでしょう。そういった場合によくあるのが、「無断で公開した」ということで人間関係が悪化してしまうことです。また、許可を取った場合でも、「自分が可愛く写るように、私の写りの悪い写真を選んだ」と思われるような写真を公開してしまい、それまでよかった人間関係が悪くなってしまうということもあります。
5.第三者や第三者の情報が映り込む
特に外で写真を撮影する場合、第三者または第三者の情報が映り込んでしまう場合があります。例えば、他人の車のナンバーだったり、プールであれば他人の子供の裸が映り込んでしまうことが考えられます。そういった映り込みに気づかす、SNSなどに公開してしまえば、トラブルの原因になりかねません。特に後者の場合は児童ポルノ禁止法違反になる可能性さえあります。
上記でもお伝えしたように、法律にも関わってくる問題もあります。
法律にかかわる問題
1.肖像権の侵害
肖像権とは平たく言えば、「自分を勝手に撮影したり、一般に公開しないでね」という権利のことで、これに違反した場合、肖像権侵害となります。しかし、たまたま写りこんだ場合には肖像権は存在しないとされているため、スポーツ中継などでは観客の顔にモザイクがない状態で放送されます。ところが、公の場であっても夜の繁華街など相手の不利益となる場所では、たまたま写りこんだ場合でも肖像権が発生することがあります。
2.プライバシー権の侵害
プライバシー権とは、「私生活上の情報をみだりに公開されない権利」のことです。つまり勝手にSNS上に相手の顔写真や家などを公開するといったフォトハラ行為は、プライバシー権の侵害となってしまう場合があります。
3.名誉毀損罪
本人にその意図がなくても、相手によっては誹謗中傷と感じてしまうことも考えられます。そのため何気ない投稿でも名誉毀損罪になる場合もあります。名誉毀損罪になれば懲役や禁錮刑、罰金に処せられる可能性があるだけではなく、慰謝料や損害賠償などを請求される可能性さえあります。
4.児童ポルノ禁止法
先ほども記載したように、他人の子供の裸の写真が写りこんだだけでも児童ポルノ禁止法違反となる可能性があります。また、SNSに公開していなくても、そういった写真を持っているだけでも児童ポルノ禁止法違反となる可能性があります。もちろん、写りこんだ写真を持っていたらといって、必ずしも該当するとは限りませんが、少なくとも疑われる可能性が出てくることは考えられます。
SNSが普及したことによって、より身近に犯罪を感じられるようになりました。上記で記載したよに、フォトハラはさまざまな罪を犯してしまう可能性があります。しかし、どういった場合に犯罪やフォトハラとなってしまうか定義づけることは、非常に難しい問題があります。
フォトハラになる例
1.会社や学校などでの集合写真
学校や会社での集合写真を撮ることで、フォトハラになることはまずないと思いますが、そういった写真を無断でSNSに公開した場合にはフォトハラと捉えられる可能性は十分にあります。
2.写りこんでしまった場合
会社の飲み会などで大勢の人が集まる場所では、撮影を断った相手が写りこんでしまうことは十分にあり得ます。また、そういった写真はSNSに公開されることも多いため、気づかないうちにフォトハラになる可能性は十分にあります。
3.断りにくい環境
フォトハラという言葉の認知度が上がってきて、写真を撮る前に事前に承諾を得るようにしている方も多いと思います。しかし、大人数で撮る場合には中にはみんなが承諾してしまったため、断りにくい環境ができてしまうこともあります。
4.人によって常識が異なる
「常識の範囲内で公開していれば問題ない」と考える方も多いと思いますが、人によって常識の範囲が大きく異なるのが現状です。そういった認識の違いから、フォトハラになってしまう可能性があります。例えば、海水浴などでの水着の写真は撮ってもいいのか?そのまま公開してもいいのか?顔は隠したほうがいいのか?など、人によってはそのラインが異なるため、フォトハラになってしまう可能性があります。
最後に
このように、問題視されていても、実際の判断が難しいのがフォトハラです。また、最近の携帯電話のカメラは性能がよく画質も綺麗なため、たくさんの方に自分の撮った写真を見てもらいたいという気持ちになるかもしれません。しかし、だからといって勝手に他人にカメラを向けて、無断でSNSに公開してもいいわけではありません。まず、カメラを向ける被写体にはきちんと許可を得てから撮影すること。そして、被害に遭わない・遭わせないためにも、カメラアプリや加工アプリで個人が特定できないようにし、防犯意識をしっかり持って、撮影やSNSを楽しく利用しましょう。
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